omake−07
                                                  
++処暑++                         2006/08/23 wed.
「暑気がおさまり、涼風に秋を感じるころ」

近年の温暖化現象からすると
たまたま そういう気圧配置になっただけの事かもしれないが
でも今日は 昨日までよりも確実に涼しい
帰り道、半袖の服で自転車に乗って風を受けていると 少し肌寒くさえ感じた
電灯を灯し、パソコンもテレビもつけた部屋の温度が29度
29度といえば、決して低い気温ではないだろうに
体が高温に慣れてしまったのか、
30度を下回っただけで、扇風機の風が心地良い

思えば…
お盆に登った御嶽山の五の池小屋のスタッフへのお土産に
スイカを買って持っていこうかっ!と意気込んで長野のスーパーに立ち寄ったものの
あまりの重さに挫折
やっぱり生ものよね…ということで買って行ったのは梨とメロン
でも結局は スイカでなくて正解だった
暑いすいか冷やっこいうまい
猛暑の地上で暮らす者の単純な発想である
山頂は 夜になれば冬と化す
ストーブ焚いてる小屋でフリース着て、を食するのも又おつかもしれないけどさ

このまま順調に秋へと移行していくとは思っていない
でも、たまには こういう涼しい日をプレゼントしてくださいな…

++雲上は楽園なり++                     2006/08/17 thu.
湿疹は、工房ほん近くの病院で診てもらったところ
自律神経のバランスが崩れているところに起因するものではないか?
ということに落ち着いた
血液検査の結果、アレルギー反応を示す値は低かったのである
さりとて痒いものは痒い。この暑さで汗の影響を受け悪化する一方だったが
ストレスから来るものならば、山に行けば治るでしょっ!
てな訳で、いざ御嶽山へ…
16日の夜遅く、大阪へ帰ってきました

いつもは 曇りや霧雨のことが多くて 山の全貌を見ることが出来なかったが
今回は全工程、天気にも恵まれ
「ひゃ〜 ここは、こんなんやったんや!」
見るもの全てが美しく、御嶽の素晴らしさを再認識した山行となった
猛々しい岩山が大好きな私でも 御嶽は別もん
折角晴天が続いたというのに出発前にデジカメを紛失。写真は全て、同行された岩谷さんが撮ってくださったものを掲載しています iwaさんサンキューです

右から二つ目のピークを目差して、出発!御嶽はもう秋の気配が漂っています
昨冬は雪が多かったので
ところどころ まだ雪渓が残っていま
した
5月以来の雪の感触を味わいなが
ら 慎重に足を運びます

心はもう来年の春山に一っ飛び



右下に見えるのが三の池



ここ御嶽山には
六つの池があります
中でも 四の池は別天地
飛騨頂上から継子岳を経て
(一般ルートではありません)
四の池に辿り着くと
そこは幻想的な空間が私達を迎え
てくれます
晴天の時はもちろんのこと
霧に浮かび上がる四の池も
又おつなり
剣が峰(3067m)周辺は噴気孔が
あって硫黄の臭いが鼻をつく


今回の山行のメインイベント
雲上ライブ2006
13日、夕食が終わった後で…
登山客の皆さん 小屋のスタッフ
五の池小屋に居る み〜んなで
「イマジン」を歌いました
今年は ちゃんとステージを設けてく
れて、忙しい中、ディスプレイもして
くださっていました 感謝
おまけに女優ライトまで…
湿疹でボロボロの顔も綺麗に見え
たかしらん
小屋番の市川くんによると
ボッカ(荷揚げ)の際は
未だに木製のしょいこが 一番疲れなくて
塩梅が良いようで、小屋の中に置いておく
と「どこで手に入りますか?」とよく尋ねられ
るそうだ
「みきさん、作ったら売れるんちがいますか
っ!」 と言われて、すぐその気になる私
タンスを作ることを思えばお茶の子さいさい
需要が結構あるといっても山関係だけだか
らな〜と思いつつも
どのように改良すれば もっと使い易くなる
かを真剣に小屋番と打ち合わせ

実際に担いでみたら
「めちゃ、似合う!」と持ち上げられて
はい、ポーズの巻き

飛騨頂上より ご来光。。。この日は遠く 富士山も姿を見せてくれました
朝のエネルギーを体いっぱいに補給…
今年もお世話になった 御嶽山飛騨頂上 五の池小屋
小屋番の人徳でしょう。顔ぶれが変わっても、スタッフはみーんな気持ちの暖かい人たちばかり  でも、なんでインドや東南アジア帰りの若者ばかりが集まってくるのじゃ?
折角の夏休み、正直、たまには他の山にも登りたいと思ったりするが
なんだろう…
まだ春も秋もあるということもあるけれど
なんで又行ってしまうのだろう…
大阪に帰って来て気付いた
御嶽は 私にとって最早、登山ではなくなっているということ
他の山から帰ってきた時の感覚とは全く違っている
「ちょっと五の池行ってくるわ〜」
やっと自分の居場所が見つかったかな…

来年も雲上ライブしますので、今から予定に入れておいてくださいね!

++御嶽山 五の池小屋夏祭り++              2006/07/28 fri.

顔の化粧かぶれは大分ましになってきたけれど
体の湿疹は 酷くなる一方だ
暑い夏に痒みを我慢するのは ほんと辛い
「かいたら気持ちいいよ!」
悪魔のささやきに促がされて、ついつい掻き毟ってしまう
鍼灸院の待ち時間に手にした本からの情報から推察すると
もしかしたら 大豆アレルギーかも?
だから検査してもらうつもりで皮膚科を受診したのに…

そんな極私的な話は どうでもよかった
今年もやります雲上ライブ
時:8月13日(日) お盆 真っ只中
岐阜県と長野県にまたがる御嶽山は飛騨頂上小屋において
夕食をとった後 のどか〜に行います
マイクなんてないので もちろん地声
もし、良かったら お越しくださいませ

五の池小屋に置いてあるギターは弦高が高くて非常に引き難いので
今年は気合入れて 本日 マイギターを発送しました 勿論、めっちゃ安いヤツ
荷揚げ用のヘリコプターで 食材とかと一緒に頂上までひとッ飛びです

                           五の池小屋 ホームページより
登山経験のある同行者がいれば 3000メートル級の山が未経験でも大丈夫
危険な箇所はありません
ゆーっくり ゆーっくり ご自分のペースで登ってきてください
ただし 服や靴などの装備、そして体調は万全に!!
体調が悪いと 高山病に罹りやすくなります

では 五の池小屋でお会いしましょう http://www.asahi-net.or.jp/~hv4n-ickw/index.htm

++あんぐり++                        2006/07/24 mon.
おなじみ
お股 おっぴろげるの図
この姿を見ると
デレ〜となります

本当に気持ちよさそうで
私まで体の力がふぅ〜と抜けてリラ
ックス リラックス

お腹をなでれば
くるみも私も ふにゃふにゃり

3週間くらい前から ポツポツと湿疹が出てきた
最初は 耳たぶからだった
その内 治まるかな‥とほったらかしていたら、どんどん悪化
今では顔と腕が特に酷くて 痒くて痒くてたまらない
皮膚科で診て貰っても、どうせステロイド剤を処方されるだけだからと
病院に行く気にはならなかったが
化粧水も塗れない程 赤く腫れ上がってきた
このままだと日焼け止めクリームが塗れない
日焼け止めクリームが塗れないということは 山登りが出来ない
山登りが出来ないということは お盆の御嶽山ライブが出来なくなる…
流石に日にち薬で治すなんて悠長なことが言ってられなくなってきたので
もし原因が明らかに出来るなら、それだけで良しとしよう!
薬を塗るか塗らないかは 後で決めればいい!

重い腰を上げて地元の病院に行ったら…
血液検査なんて 医者に儲けさせる為のものだから内では一切行っていない
注射もしない 血液検査をしないのは、この辺では内と〇〇病院とだけですよ!
うんぬんかんぬん。。。と、めちゃ目を輝かせて演説された
猫アレルギーの事を伝えると
猫は捨てなさい!私は捨てたよ。私は徹底的にするよ。国とだって闘う、北朝鮮とだって闘う  アレッ なんか話が変?! 
皮膚疾患の場合 原因が一つであることはなく、百も千も要因が重なっておこっているのだから、原因を突きとめるよりも今出ている症状を治すことに専念すべき
もし、材木の南洋材が原因だったとして 仕事やめますか?辞めないでしょ
でも、食品や化学薬品のアレルギーってこともあるし…疑わしい物は避けられるんやけど
それでも、血液検査は全く意味がないらしい 分からんでもないけど

って訳で 血液検査は勿論せず、処方されたのが やっぱりステロイドクリームと
抗アレルギー服用剤
「ステロイドですよね?」と尋ねたら
「心配性ですね。短期間だったら副作用はありません。そんなこと心配するなら猫をどうにかしたらどうですかっ 」

あ〜 やっぱり行くんじゃなかった
喘息で診察してもらった呼吸器内科でも漢方医院でも鍼灸院でも
猫を捨てなさい!と言われたことは一度も無い
飼ってることのメリットの方が大きいとまで言われる先生もいる
誰か、もらってもらう人を捜した方が…ではなく、捨てろ!っだった
命の重たさの違いに、人間もペットもあろう筈が無い
人間の命でさえ どう考えているのか怪しいものだ
<自分にとって邪魔なものは目の前から消す>
この思考パターンは 現代の若者だけに限ったことではないのがよく分かる

一気に広がった湿疹ではないので 原因を特定できないまま
結局 家に帰ってから、鍼灸院に駆け込みました。。。。の巻き


何のようニャ?」 写真もボケてるけど、くるみも寝ボケてます
こんなカワユイやつを 捨てるなんてっ
エイッ おまけに もう一枚

++播州三木打刃物++                 2006/07/18 tue.
一ヶ月のご無沙汰です

さて、鋸の目立て、砥石のお話に次いで
最後を締めくくるのは、カネジュン三代目、鋸鍛冶の光川大造さん
鋸鍛冶になって27年 45才の光川さんの体全体からは自信が迸っていた
体力と精神力のバランスが 一番取れている時期なのかもしれないな
私の道具も、大方は、刃物の町、兵庫県は三木市から購入している
が、この3ヶ月に亘り開かれた企画に参加して
長年使ってきた自分の道具は あまり良い物ではないと分かって
ちと、いえ、かなりガックリきている
まっ、でも それを使いこなして仕事をしてきたのだから
結果オーライか? それに そんなに高価な代物ではないしな
移転先の工房が見つかったら…
鋸 あ〜全部買い換えたい!


一から十まで全て手作業で作った鋸の値段は最低10万円はするそうな…
費やした時間、手間を考えれば至極当然の価格である
切れ味の違いを試してみたいものだ

一番左の銑(せん)という道具で
鋸をすいているところ
鉋の刃の裏だし作業に似ています
ピンボケで すみません
銑で削った屑はスチールウールのような形状
お話を聞きに来ていた方何人かも
体験させてもらう機会を得たが
鋸に当てる角度が悪くて、鉄の粉しか出ず

鋸の厚みは ノギスなんて使って確認しないらしい。
もちろん、鋸自体は部分部分で
厚みを変えてあるもの
一定の厚みではない
正に職人の勘の成せる技だ

手作りだからといって、良い鋸であるとは限らない所以だ
5人以上の審査委員が1点1点細部にわたって検査を行い、合格した製品だけが通し番号付きの「伝統的工芸品証紙」を与えられる

三木市では年に3〜4回審査が行われるらしい

伝統工芸品って、勝手に名乗っているだけと思っていたが、ちゃん基準があると知って驚い
先ず、天然の原材料を使い、伝統的技法を駆使した手作業により作りだされた物で その技法と原材料は100年以
上の歴史を有する物。 また集産地でなけらば伝統工芸品の指定はもらえないのだそうだ
昭和49年に「伝統工芸品産業の振興に関する法律」(伝産法)が制定され
通商産業大臣(現在は経済産業大臣)が指定する工芸品を「伝統工芸品」と
呼ぶのだ。 私が今から一生懸命精進して商品を開発したとしても
伝統工芸品には指定してもらえないということである ムムム。。。。



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